家族でカナダへ行ってきました。トレッキングツアーではありません。よくある「カナダ８日間の旅」というやつです。ロッキーで自由行動が１日あったので、ハイキングに行くことにしました。

●モレーン・レイクへ
いろいろ調べた末、モレーン・レイク→センチネル・パス（往復）というルートを選びました。昨年、ＦさんとSさんが歩いたところです。

宿泊地のバンフからモレーン・レイクまでは、レンタカーで走りました。カナダは右側通行ですが、バンフの町は車が少ないので、「ミギガワ、ミギガワ」と唱えながら慎重に走ればなんとかなります（２度ほど間違えて左を走ったりしましたが……）。町を出ればハイウェイなので問題はありません（日曜日でも、すいていました）。

モレーン・レイクからは、テン・ピークスといって、20ドル紙幣の絵柄になった景観が楽しめるはずなのですが、残念ながら小雨が降っていて、いまひとつスッキリしません。でも、エメラルド・グリーンの湖水や、近くの絶壁や、モレーンの山などは見られました。子連れでは無理もできないので、予定を変更して、この後はドライブにしました。

●エメラルド・レイクへ
タカカウ滝を見た後、エメラルド・レイクに行きました。エメラルド・ロッジ（昨年ＦさんとＳさんが泊まったところ）は景観、建物ともにすばらしく、見とれながら歩きました。このまま帰るのはあまりに惜しく、「雨もあがってきたから、湖岸を１周しよう」ということになりました。

道はほぼ平坦で、サンダルでも歩けるくらいです。森の中の道を反時計回りに３分の２周ほどすると、開けた場所に橋がかかっていました。テーブルもあります。花がいっぱい咲いており、その向こうが湖、その向こうにエメラルド・ロッジが見えます。見上げると、山の上には氷河も見えます。湖を時計回りして、この橋のところでティータイムにして引き返す、というのがベストかもしれません。

この湖には、貸カヌーもあり、乗馬用トレールやクロスカントリー・スキー・トレールもあり、身障者用トイレもあり、無料駐車場もあり、実によく整備されています。そのくせあまり混んでいないし、ゴミは全く落ちていません。ロッキーは、（我が家が行った範囲では）だいたいどこへ行ってもこの調子なのですから、恐れ入ってしまいます。

●また行きたいな！
私も女房も、すっかりロッキーが気に入ってしまいました。歩きたいトレールは、まだ山ほどあります。平原も歩きたいし、カヌーにも乗りたいし、馬にも乗りたいし、キャンプもしたいし……。去年の機関誌に載っているＦさんやＳさんの文章を読むと、「あっ、あそこを歩いたんだ！あそこに泊まったんだ！いいなー」こればっかりです。

もしまた行くことがあれば、今度はモーターホームで回りたいものです。車で入れるキャンプ場、車で入れないキャンプ場とも充実しており、巨大なモーターホームがたくさん走っています。「安売りチケットでカナダへ飛んで、キャンプしたりモーテルに泊まったりすれば、安くあがる。これで２週間ほどゆっくりできたらいいね」なんてことばかり話す私たちでした。

●背負子を買いました
我が家では、今までニュートップのヨセミテという背負子を使っていました。つくりは悪くないのですが、いかんせん設計が古く、いろいろと不都合がありました。
　物入れが小さい
　フレームが腰にあたる
　ショルダーベルトが一直線なので、腕の付けねの血管が圧迫される　などなど。

子どもが軽いうちはまだよかったのですが、10Kg近くなってくると、もういけません。４時間も歩くと、痛みに耐えられなくなってきます。いろいろ手を加えてみましたが、これにも限界があります。Ｌ・Ｌ・ビーンの通販とかも考えましたが、やはり現物をしょってから買いたいものです。そんなわけで、今回の買い物リストの１番が、背負子でした。

バンフの山道具屋「マジック・マウンテン」（レンタルもやっている）で、カナダのOUTBOUNDというメーカーのものを買いました。韓国製で、１万円ちょっとくらい。ニュートップの背負い子の３つの問題点は、すべてクリアしています。全体に大ぶりで、これなら３歳児を乗せても（親がバテなければ）大丈夫でしょう。エメラルドレイクは、この背負い子で歩きましたが、順調でした。ただし、女房のミレーに比べるとまだまだです。少し手を加えてみたいと思っています。
（1995年８月）